若者をスタジアムに呼びたければ若者に(SNSで)会いに行こう


丁度3年前「若者をスタジアムに呼びたければ若者の声を聞けば良い」というブログを書きました。


何とも感覚的に、当時思っていたことを徒然なるままに書いたこの記事は想像以上に多くの方に読んでいただき、


様々な立場の方と直接お話する機会をいただくこともありました。





記事内では、


①思わずその体験を共有したくなるような非日常体験が大切


②代表的なイベントは「カラーラン」や「エレクトリックラン」など、『写真映え』のするイベント(3年前はインスタ映えという言葉が有りませんでした)


③マイクロオピニオンリーダーとでも言えるような、SNSを積極的に更新する“リア充”な人たちをターゲットとし、彼彼女ら経由で情報を拡散してもらうことが効く


といった点を中心に、若者向け(ミレニアル世代向け)イベント作りのコツをご紹介しました。





記事が与えた影響は軽微なものだとは思いますが、


スポーツ界でもエンターテイメントとして「思わずその体験を共有したくなるような非日常体験」が、


特にこの数年にかけ増えて来たように感じます。








そして今回の記事では、「若者をスタジアムに呼びたければ若者に(SNSで)会いに行こう」と題し、


ミレニアル世代に刺さるイベント設計・エンターテイメントとしてのイベント作りが出来た“次のステップ”として、


「情報をどうミレニアル世代にリーチしていくか」についてオピニオンを書いていきます。







「ミレニアル世代にリーチする(見てもらう)」ために重要なことは何でしょうか?


答えはシンプルで、ミレニアル世代に会いに行けば良いんです。


会いにいくと言ってもリアルな場所で会いに行くだけでなく、


メディアを使って会いに行くことで広くリーチを獲得することが出来るようになります。




では、ミレニアル世代はどんなメディアにいるのでしょうか?





(出典)総務省情報通信政策研究所「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」




上記の表をご覧いただくと一目瞭然ですが、


ミレニアル世代の中心である20代では、インターネット利用に最も多くの時間を使っています


1日あたりの平均接触時間が最も長いメディアが、2013年を機に「テレビのリアルタイム視聴」から「ネット利用」に移り変わりました。




ネット利用と一口に言ってもかなり幅が広いのですが、


ネット接続の中心となっているスマートフォンにおけるネット利用時間を見ると下記グラフのように、「SNSを見る・書く」時間が10代・20代のネット利用の中心となっていることが分かります。




さらにSNS利用といってもこれまた幅が広いのですが、


主なSNSの利用率データを見ると、


20代ではLINE・YouTubeが突出しており、次いで Twitter、Facebook、Instagramという順番となっています。



ただ、20代のFacebook利用率が減少傾向にある中、Instagramは増加傾向にあり、


そう遠く無い将来、20代のSNS利用率においてFacebookをInstagramが逆転すると予想されます。(すでに10代では逆転しています)




(出典)総務省情報通信政策研究所「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」



YouTubeの活用法については別の記事でまとめましたのでそちらをご覧いただくとして

(参考▶︎遂にマンチェスター・ユナイテッドもYouTubeチャンネル開設!高まりを見せるYouTube熱をスポーツ界はどう活かす?


今回はTwitter・Instagramの活用のコツを探りたいと思います。(LINEはメッセージングアプリの色が強いためこれまた別途)








Twitter・Instagram活用のポイントは幾つかあるのですが、


特にオススメしたいのが「ハッシュタグ的思考法」です。




Twitterでは「おすすめトレンド」として、その時Twitter上で話題となっているキーワードやハッシュタグがリアルタイムで更新されます。


ちょうど今日であれば4月26日ということで「#よい風呂の日」がトレンドに。






そんな #よい風呂の日 に乗っかってラグビーワールドカップ公式アカウントではこんなtweetをしていました。





このようなtweetをすると何が効果的かというと、何となくTwitterを見ていて、何となくトレンドとなっている話題を見ていたユーザーの目にも留まる可能性が増え、リーチ出来る見込みユーザーの数が増加することがポイントです。



W杯開催地の紹介をただ単にするだけの投稿に比べて、


このようにトレンド入りするハッシュタグを活用し、そのハッシュタグの使い方にそってコンテンツを最適化していくことでリーチする人の数を増やす


これこそが「ハッシュタグ的思考法」のキモとなる部分です。




Instagramでは更に顕著にそれが表れます。


InstagramではTwitterのRT、Facebookのシェアにあたる機能が公式には存在していません。


TwitterやFacebookのようなRT/シェアの機能があれば、


リーチ出来るユーザーを広げるためには、既存のフォロワーにいかに拡散してもらうか、ということもリーチ獲得のための重要なポイントなのですが、


Instagramではそのような手法でリーチ獲得をすることが出来ません。



であれば、どのようにリーチを広げていくか(非フォロワーに見付けてもらうか)


そこで重要となることが「ハッシュタグ的思考法」です。



ミレニアル世代が、「どこかに遊びに行こうとするとき」「食事に出かける時」「コーディネートを探す時」などに検索するのは、Google検索ではなくInstagramのハッシュタグ検索であると言われて久しいですが

(参考▶︎Google的な検索文化を持つInstagram。よりビジネス活用価値の高いSNSになりえるか?


Instagramにおいてハッシュタグを用いて、ミレニアル世代にコンテンツを見てもらうことは非常に重要なテクニックとなってきました。



たとえば下記のBリーグ公式アカウントの投稿。


このようなグッズ(パーカー)を紹介するとき、


単純にグッズの情報だけを記載し、「#Bリーグ」のような既存ファンが使っているハッシュタグを用いて投稿していても、その投稿は既存フォロワー中心にしか届きません。





ところが、


そこに「#パーカーコーデ」 「#パーカー女子」 「#カジュアルコーデ」 「#ペアコーデ」のようなハッシュタグを加えていることにより、


「自身のコーディネートをどうしようか」と考え、


Instagramにて上記ハッシュタグで検索をしていたユーザー(そのうちの多くのユーザーはおそらく、バスケのことを特別好きでなかったり、Bリーグのことを知らないユーザーのはずです)に対して、


意図せずBリーグのグッズに関する投稿を目に留めてもらう機会を作れるのです。




このように「ハッシュタグ的思考法」により、Instagram内においてトレンドとなっているハッシュタグを用いた投稿をすることにより、


従来のスポーツファンとは全く異なる属性の人たちへリーチすることが可能となり、


グッズきっかけでBリーグやバスケに興味を持つようなユーザーを生み出せる可能性が広がります。




Instagramでは「人気の投稿」という


各ハッシュタグを付けて投稿されたもののうちエンゲージメントが高い投稿がフューチャーされる機能があり、


そこに乗ると、なおリーチを広げることが出来ます。






たとえば、Jリーグ公式アカウントから投稿されたこちらの投稿は、


#フォトジェニックフード」というハッシュタグとともに投稿されていますが(他にもハッシュタグは幾つか付いていますが)



18,000件超の投稿があるこのハッシュタグの「人気投稿」としてフューチャーされています。







人気投稿に入ると、よりリーチ出来る確率が高まるため、ミレニアル世代との出会いの可能性が広がります





このように事例とともにご紹介した「ハッシュタグ的思考法」ですが、


目的はあくまでもミレニアル世代に会いに行く」ことです。




そのためには、


①ミレニアル世代で利用頻度の高いハッシュタグを把握すること


②そのハッシュタグを使って良質なコンテンツをつくること


の2点が重要な要素となってきます。




いずれも、簡単なようで簡単でないことかもしれませんが、


SNSを活用してミレニアル世代(特に新規ファン層)にリーチするための手法としては、


非常に効果が高い手法であります。





この話をするとき、筆者はよく渋谷を例に出します。




若者をターゲットにした若者に流行るお店を出そうとしたとき、


場所として選ぶべきは若者がいる街、例えば渋谷であり、


お店の内容としてはそこにいる若者にとってトレンドとなっているもの(顕在的に人気のあるもの)であれば、


流行る確率は高いのでは無いでしょうか?(勿論これ以外にもいろんな要素があるとは思いますが、確率を高められるはずです)




TwitterやInstagramといったSNSもそれと一緒で、


TwitterやInstagramは、若者がいる場所(渋谷)であり、その場所で流行っているトレンドというものが確かに存在しています。



そんな渋谷のような場所で、若者に振り向いてもらうには、


場所を理解し、


トレンドを理解し、


その場所に最適化していくことが求められるのでは無いでしょうか。




「若者をスタジアムに呼びたければ若者に(SNSで)会いに行こう」


簡単なようで難しい。


けど、難しいようで、不可能な取り組みかというと、決してそんなことは無い。



この分野への取り組み具合が5〜10年後の未来を左右するかもしれません。




SNSらしく知見はどしどしシェア出来ればと考えていますので、


コンテンツホルダーがSNSで活用出来そうなハッシュタグの情報や、


スポーツミレニアルズマーケティングの最新トレンドなど、


当ブログはもちろん、Twitterでも「 #ミレスポ 」で投稿していきます。



ぜひそちらもチェックいただければ。


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